日本語の勉強2010/06/27 19:36

ちょっとした手違いで資格試験を受けることになった。
技術文書を作成する能力を試す検定試験である。なぜそのような能力が要求されるかと言えば、日本語の特徴である曖昧な表現が技術文書には適さず、基本的なルールに従って明快な技術文書を作成しようというのが理由のようだ。

確かに日本語は、主語が省略されたり、述語が最後に来て、しかも断定的な表現を避けたりするため曖昧な表現になり、非常に複雑になっている科学技術の世界では都合が悪い。ただ日本語は縦書き、横書きが出来るし、かな、漢字の使い分けによって視覚的に理解しやすいという利点もある。断定的な表現を避けるのも、相手に対する配慮であり、そういう文化も大切にしたいと思う。その上で明快な文書を書く技術を習得し、場面に応じて使い分けられれば良いと思う。

ワールドカップのサッカーの試合を見ていると、スペイン語圏のチームの強さが目立つ。その国の歴史や文化に思いをめぐらすと、独自の文化である日本語を使えることは、何より幸せなことかも知れない。